ウデフリツノザヤウミウシ(別名:ピカチュウウミウシ)の生態
今日紹介するのは別名『ピカチュウウミウシ』と呼ばれる生き物です。テレビでちょっと話題になったので知ってる人もいるかもしれません。この生き物をきっかけにダイビングを始めた人も多いようですね。
正式な和名は『ウデフリツノザヤウミウシ』で、フジタウミウシ科のウミウシです。全身を左右にゆらゆらさせながら進む様子が、名前の通り腕を降っているようでとても可愛いです!
体は黄色で、触覚と尻尾、それに鰓突起と呼ばれる背中の2つの突起の先端が青色から黒色へと変化します(画像では白っぽく見えてますが...笑)。するとピカチュウそっくり見えるという訳です。画像の個体だとライチュウにも見えますね。
では、誰から質問があった訳でもないウデフリツノザヤウミウシの生態Q&Aのコーナーいきましょうか!(唐突)
Q.どこに住んでるの?
A.日本には関東より南、世界だとインド洋、西太平洋、メキシコ湾に分布していて、水深10〜30mの岩礁や砂底に住んでいます。
Q.何を食べるの?
A.藻を食べます。
Q.雌雄を区別する方法は?
A.雌雄同体です。雄や雌といった概念がありません。
Q.どうやって繁殖するの?
A.基本的に2個体いれば卵を産みます。3個体で同時に交接器を寄せている映像を見かけましたが、3個体以上でも同時に交接できるんでしょうか?因みに交接器はひらひらしていて上半身の右側にあります。卵も不思議な形をしていて上手く説明出来ないのですが、黄色いリボンのヒモを螺旋状(グルグル巻き)にした感じです。
人工的な餌を食べるウミウシは皆無に等しいそうで飼育が難しく、どこの水族館にもいないようです。海の中でしか逢えない珍しさがまた魅力的ですね。